アップルとサムスンのAndroidスマートフォン裁判で思うこと

アメリカでアップルとサムスンのAndroidスマートフォンの裁判で
アップル全面勝利のようだが、これは問題だと思う。
この裁判の日本人の反応を見てみたが、何か勘違いしている人ばかりだ。
まず、外観がiPhoneに似ていたということだけでサムスンが負けたと思っている人がいるが、これは違う。
iPhoneの外観など元々特許ではないし、そんなので特許など取れない。
特許とは別の保護はされるが。
今回、サムスンが特許侵害したというアップル所有の特許は、Androidを使う全てのスマートフォンや、その他の携帯電話にも言えることだ。
そのアップルの特許というのは無茶苦茶だ。
実際、オーストラリアの裁判ではサムスンが勝ったようだし。
例えばスマートフォンを90度回転させると、画面もそれに合わせて向きを変えるのというのがアップルの特許でサムスンが特許侵害したというが、こんなの幼稚園でも思いつくことで、こんなのが特許になっていることのほうが問題だと思う。
パソコンで言えば、クリックは特許だからするな、ドラッグは特許だからするなみたいなもんだ。
他の例で言えば、ロックを解除するのに、タッチするだけではなく、タッチしたまま指をずらすのがアップルの特許らしいが、押したまま動かすという概念はマウスのドラッグでも同じだし、これが特許になるのが間違っていると思う。
アップルの特許が認められるのなら、Androidはおろか、この世の全てのプログラムは特許所有者に金を払わないと作れないことになる。
iOSを使うならアップルにライセンスを払う必要があるだろう。
くだらない誰でも思いつく操作で多数の特許申請をして、iOSを使ってもいないのにライセンスなど払えるわけないだろう。
サムスンが日本の会社ではないので他人事のように思っている日本人もいるけど、日本の会社も自由に携帯電話やスマートフォンやタブレットやパソコンが作れなくなってしまう。
くだらない特許のために日本企業もアップルに搾取されてしまう。
個人のプログラマーでも、何かプログラムを作れば特許侵害とか言われてしまうことになる。
すごく複雑で一流の数学者でなければ考え付くことができないような特許なら、特許というのも理解できる。
アップルは特許制度を悪用しているだけだ。
日本での裁判は31日にあるようだ。
(後日の追記。8月31日の日本の東京地方裁判所でのアップルとサムスンの裁判はサムスンの勝利。サムスンはアップルの特許を侵害していないという結果になった。)
タイはどうなのか知らないが、タイで裁判すれば100%サムスンが勝つと思う。