HTML5のFILE APIの問題をまとめてみる。

1.バッファリング読み込み関数がなく、データによっては読み込み処理が複雑になってしまう。
大昔のC言語ですら高水準関数があるのにそれがないのだから大変だ。
2.セキリティーが強すぎる。それが原因で動かないことが多い。セキリティーの強弱がブラウザによってまちまちなのも困る。
3.HTML FILE APIのFileReaderのreadAsText()の動作が各ブラウザで異なり、バイトの値がゼロのところで読み込むのをやめてしまうブラウザとその先も読むブラウザに分かれる。
Opera、Opera Mobileはゼロで読むのをやめる。
試していないがIE 10もおそらくそうだと思う。
対してfirefox、Chromeなどは途中にゼロがあろうとなかろうと指定したバイト数を全て読み込む。
4.同期処理が困難。一応、WEB worker内でFileReaderSync()を使う方法があるが、ブラウザによってそれが使えたり使えなかったりする。
workerのソースをメインのファイル内に書けるブラウザが限られるようだ。(忘れたが)
別のファイルにworkerを書き、ローカルでfile://で始まるURLで動かそうとするとChromeのデフォルト状態ではセキュリティーエラーが出て動かない。
5.HTML5の対応度がブラウザによってまちまち。

HTML5以前の問題で、HTML5といいつつJavascriptでしかないからブラウザの互換性のなさが大問題になってくる。
昔はIEとNetscapeだけを気にすればよかった。
今は、IE、firefox、Chrome、Opera、Safariに加え、iPhoneのブラウザ、Androidのたくさんのブラウザがある。
これらが見事に違う動作をしてくれるのでどれでも動くプログラムというのは非常に難しい。

ということでHTML5に期待はできない。